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隠岐での日々

ブログでつづる隠岐の観光と暮らし

 

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隠岐国分寺~七重の塔はどこへ?~


Edit Category 隠岐の生活
隠岐の島町の池田に国分寺があります。

古くは隠岐に配流となった後醍醐天皇の行在所として国の史跡として指定されていたり、毎年4月21日に国指定重要無形文化財の隠岐国分寺蓮華舞が奉納される場所でもあります。
_IGP1969.jpg


詳しくは過去の記事をご覧ください
隠岐国分寺と後醍醐天皇行在所

さて、その隠岐国分寺ですが平成19年2月25日に火事によって本堂が焼失してしまいました。その後、本堂再建するにあたって、現地の発掘調査を行ったところ、奈良時代に立てられてた金堂の跡と思われる遺跡が発見されました。

そもそも、国分寺とは、今から約1250年前の西暦741年に当時の聖武天皇が仏教によって国を守ろうという考え(鎮護国家の思想)から、全国約60の国に造られました。
もう少し詳しく言うと、各国に七重の塔を立て、仏教経典の一つで、護国三部経の一つ、金光明経の経典をそこに安置し、金光明四天王護国之寺として国分寺、法華滅罪之寺として国分尼寺が建立されました。この2つのお寺はセットで配置されています。

ということで、全国に60箇所造られるようになった国分寺ですが、今で言う全国チェーン店舗のようにやはり似たところというか、基本があります。まず、その造りです。↓イメージ
IMG_2197.jpg

一般に七堂伽藍と言われますが、中央に金堂があって、その周りに七重塔や経楼(お経の保管庫)や鐘楼(鐘つき堂)などが配置されます。経楼と鐘楼は左右でワンセットで配置されるもので、上の画像で言うと、本堂の左右後ろにある小さな建物で、基本的に高床となっています。これらの配置場所は特に決まっているわけではなくて、その土地土地の地形などを考慮して決められるそうです。

隠岐国分寺もH23,24の調査で金堂の位置が推定され、今年の調査で経楼か鐘楼の跡地ではないかという部分が発見されました。画像の左端の赤い四角のところ。↓クリックで拡大
IMG_2180.jpg

現地の写真です。柱の跡が3m四方にあります。柱の位置でその建物の造りが推定できるようで、金堂のように建物の周りだけに柱がある建物(側柱式)は平屋。今回のように、建物の中にも柱があるもの(総柱式)の場合は高床の造りだと。。
IMG_2198.jpg

つまり、今回見つかった場所は高床の建物があった=経楼閣か鐘楼であろうと。で、鐘楼は、現在のものが、本堂の東側にあるので当時もそこにあっただろうと推定して、鐘楼と左右セットになる経楼がここにあったのではないか、という話でした。

さて、隠岐国分寺の近くに尼寺原という地名があります。今の隠岐高校の有る場所です。そこに、国分寺とセットである、隠岐国分尼寺があったと推定されています。過去に発掘調査も行なわれており、大量の瓦などが出てきており、そこにお寺があったことは間違いないようです。

ここで問題になるのが、どちらが国分寺でどちらが国分尼寺だったかということ。二つはセットではありますが、その配置については規則性がないとのこと。したがって、もしかしたら今の国分寺は国分尼寺だったかもしれないということです。

そこで、国分寺の場所の決め手となるのが、七重の塔の存在です。もし、現在の国分寺が当時の国分寺であったとすれば、現在の敷地内から七重の塔があったであろう跡が見つかるはずです。ただ、現在は住居があったり、発掘調査も今年いっぱいということから、その発見は難しいとのことでした。

いずれにしても、当時この地に全国の国分寺と並ぶ壮大な寺院が建立されていたことに思いを馳せると単純にすげーなーと思うわけです。

下の画像は今回の発掘調査で掘られた地層の断面です。いくつか層になっていて、これまでの1,200年の間に何回も盛り土をして造成されてきたという隠岐国分寺の長い歴史を感じさせる一枚です。
IMG_2193.jpg



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